人生いろいろ、ヤジもいろいろ

連日、都議会のヤジ問題が報じられている。
きっと発言者たち(複数の可能性が高いので)は、本音を言っただけなのだろうと思う。だからこそ、余計にたちが悪いし、残念な気持ちになる。そのうち塩村議員への個人攻撃も出てくるだろう。是非、それを後悔するような結末を迎えることを祈っている。

さて、最近読んだWikipediaのページに、関連のある良い物があった。
過剰引用で紹介する。


三木武吉 - Wikipedia

三木 武吉(みき ぶきち、1884年明治17年)8月15日 - 1956年(昭和31年)7月4日)は、日本の政治家。鳩山一郎の盟友で、自由民主党結党による保守合同を成し遂げた最大の功労者。「ヤジ将軍」「策士」「政界の大狸」などの異名を取った。


「ヤジ将軍」である。そして、そのヤジがなかなかふるっている。

原敬内閣の高橋是清大蔵大臣が海軍予算を説明中、「陸海軍共に難きを忍んで長期の計画と致し、陸軍は十年、海軍は八年の…」と言いかけたときに「ダルマは九年!」とヤジった。これは、高橋のあだ名の「ダルマ」に、「達磨大師(だるまたいし)が、中国の少林寺で壁に向かって九年間座禅し、悟りを開いた」という面壁九年の故事をかけた、機知に富んだものだった。議場は爆笑に包まれ、高橋も演説を中断して、ひな壇にいた原を振り返り、苦笑いした。普段から謹厳なことで知られる加藤高明濱口雄幸までが議席で笑い声をあげたという。


今の議会でこういうレベルの洒落が通ずると期待はしにくいが、自由民主党のみなさんも大先輩に習って「良い」ヤジを使いこなせるようになってほしい。そして周りも、今回のようなヤジに笑いを漏らしたりしないのは言うに及ばず、ひどいヤジは白眼視して、笑いの方は機知と品性あるヤジにとっておいてもらいたい。